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千葉県代表として南房総市の安房拓心高等学校の牛2頭が出場した第19回関東地区共進会 |
関東1都6県から選抜された97頭のホルスタイン牛が集まり見た目の美しさなどを競う、第19回関東地区共進会がこのほど群馬県前橋市にある群馬県畜産試験場で行われ、千葉県代表として南房総市の安房拓心高等学校の牛2頭が出場した。
千葉県からは16頭の牛が選抜され、そのうち朝夷地区ホルスタイン共進会、安房郡市乳牛共進会及び千葉県乳牛共進会を優秀な成績で勝ち上がった安房拓心高等学校の牛2頭が出場した。
審査は、年齢などの条件などにより第1部から第10部に分けられ、その部門ごとに上から評価の高い優等賞、1等賞及び2頭賞の順に評価された。安房拓心高等学校の牛2頭は、第3部出品牛で優等賞2席、第8部出品牛で2等賞2席という結果となり、第3部出品牛は好成績を収めた。
南房総市は、日本酪農発祥の地として、江戸時代から酪農の歴史を積み重ね、乳用牛産出額(平成28年度)は千葉県内で第1位の産出額を誇り、この分野では県内地域のけん引役となっている。今後も地元の酪農家や学校の関係者の活躍に期待していきたい。
【千葉県は日本酪農発祥の地】
千葉県南房総市は、日本酪農発祥の地として、江戸時代に八代将軍の徳川吉宗が牛乳を使って、乳製品を作ったことが日本の酪農の始まりとされている。吉宗は、享保13年(1728年)インド産といわれる白牛(乳牛)3頭を輸入し、この嶺岡牧で飼育、これを基に頭数を増やし改良を進めるとともに、疲労回復の強壮剤、さらには労咳や解熱を効能とした薬などとして用いた“白牛酪”という乳製品や傷薬として使った“御生薬”の製造を開始した。嶺岡の地(南房総市丸山)は、昭和38年(1963年)に「日本酪農発祥の地」として千葉県史跡に指定された。
【投稿者 南房総市農林水産課】