結実(けつじつ)
ビワの実

ビワの花は比較的低温(ひかくてきていおん)の時期(じき)(11月〜1月)に開花(かいか)しますが、香(かお)りがよく、他にあまり花のない時期(じき)であるため訪花昆虫(ほうかこんちゅう)が集まりやすく、自家受粉(じかじゅふん)しやすいです。
花房(かぼう)にはたくさんの花が着きますが、そのすべてが実がなるわけではありません。放任(ほうにん)したものでは4〜5個、摘(てき)らいしても7〜8個程度(ていど)です。

受精(じゅせい)した花は花弁(かべん)を落とし、果実が大きくなり始めます。花弁(かべん)が落ちたすぐ後はガクが開いた状態(じょうたい)で、大きくなるにしたがいガクの先端(せんたん)がすぼまってきます。
完全に幼果(ようか)の形になるのは、12月に開花(かいか)したもので40〜50日かかります。
冬の間は寒さのため果実は大きくならず、3月中ごろから大きくなります。

成熟期(せいじゅくき)が近づくと、皮の緑色がうすれて黄色に橙色(だいだいいろ)が入ってきて6月中ごろに食べごろとなります。


参考資料・出展
 びわ 房州ビワを中心とした栽培法  中井 滋郎著 株式会社とみうら発行