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富浦エコミューゼ研究会

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祠の前で紙芝居に耳を傾ける参加者の皆さん

268ウォッチング民話の舞台、低名山・堂山

2014年12月15日
12月のウォッチングは、富浦地区の民話の代表でもある「堂山の白ぎつね」の舞台である「堂山」を散策しました。堂山は、房日新聞社の忍足さんが「房州・低名山」の一つとして紹介してくださった山で、国定公園に指定されています。標高107.5m。
登り口ではガイドから、この地域から出土したキクメイシの化石を見せてもらいました。この地域が縄文時代に海だったとのことです。枇杷畑の細く、急な山道を登り、ソテツ畑を通り過ぎます。尾根に出ると落ち葉に敷き詰められた平坦な道を行くと、アナグマのトイレを案内されました。アナグマはきれい好きだそうで、自分の棲み処の周辺では用は足さず、決めた場所に家族で出かけては用を済ますそうです。確かにかなりの量の糞が山になっていました。昔はリスが多くいたそうですが、松の木が枯れ冬越しのための松の実が無くなったことが原因だそうです。
尾根を少し下り、地元の人々が「此倉山(このくらやま)の山の神」と呼んだ祠に、足を伸ばしました。民話「堂山の白ぎつね」は、大房岬と那古を行き来する、弁天様のお使い姫の化身、白ぎつねのお話しです。村人に化け物と間違えられ殺されてしまった白ぎつね。その霊をお祀りするために建てられた祠が、この「此倉山の山の神」です。
この祠の前で、「堂山の白ぎつね」の紙芝居をガイドが演じました。昔から伝わる民話が、少し前の時代には、きちんと伝わり、しかもお祀りもされていたということです。今では訪れる人も少なくなりましたが、このウォッチングとともに参加者に伝わり、また、語り継がれていくことを願っています。
帰り道、鏡が浦の眺望が素晴らしいビューポイントを眺め、山を降りました。


次回のウォッチングは、年明け1月10日(土)
8時50分までに、とみうら元気倶楽部にお集まりください。
大房岬でバードウォッチングを楽しみます。