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資料提供:
千葉県立
安房博物館
水産業史
素潜り漁 | 素潜り漁に使われる道具 | 器械潜水 | 器械潜水に使われる道具
潜水漁

・素潜り漁に使われる道具
 資料は、昭和初期から50年代にかけて使用されたもので、用途により以下のように分類できます。

潜水に使われる道具
 水中メガネ→ヒトツメガネ、フタツメガネ
ヒトツメガネ
ヒトツメガネ
フタツメガネ
フタツメガネ
 フウジ→メガネの側面に付けられたゴム製の袋で、この袋に空気を入れて潜水し、 潜水時に必要以上に水中メガネに水圧がかからないように調整する道具です。

貝などの採取に使われる道具
 イソガネ、ナガエ、オオノミ、コノミ等→岩に付いたアワビなどを剥がす道具で、使う場所により大きさが異なります。
イソガネ
イソガネ
ナガエ
ナガエ
オオノミ
オオノミ
コノミ
コノミ


トピックス − 平城京の木簡とノシアワビ
アワビは現在でも高価な食材ですが、日本の古代においては、中国の道教思想の影響を受けて薬として扱われるほどの高級食材で、アワビは、神様への捧げ物として使われる他は、主に天皇や貴族の食材として使用されていました。そのため、奈良・平安時代にはアワビは、国家の重要な租税とされ、館山市内や旧白浜町、旧千倉町周辺からアワビは税として都に納められていました。実際に、「塩見」「白浜」「健田」など、安房地域の地名を記したアワビの荷札木簡が、当時の皇居に当たる平城宮や左大臣をつとめた長屋王の邸宅跡などから出土しています。
木簡(複製)
木簡(複製)
熨斗アワビ
熨斗アワビ
 奈良時代当時、アワビは生のまま、都まで運べませんでした。木簡に記された内容から推測すると、アワビは短冊条に切られ、それを干した「熨斗アワビ」の形で運ばれることが多かったようです。この熨斗アワビは、現在でもご祝儀に使われる「熨斗袋」にその名残を残しています。

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