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鮑について | 木簡とノシアワビ |
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鮑について
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トピックス − 平城京の木簡とノシアワビ
アワビは現在でも高価な食材ですが、日本の古代においては、中国の道教思想の影響を受けて薬として扱われるほどの高級食材で、アワビは、神様への捧げ物として使われる他は、主に天皇や貴族の食材として使用されていました。そのため、奈良・平安時代にはアワビは、国家の重要な租税とされ、館山市内や旧白浜町、旧千倉町周辺からアワビは税として都に納められていました。実際に、「塩見」「白浜」「健田」など、安房地域の地名を記したアワビの荷札木簡が、当時の皇居に当たる平城宮や左大臣をつとめた長屋王の邸宅跡などから出土しています。
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木簡(複製) |
熨斗アワビ |
奈良時代当時、アワビは生のまま、都まで運べませんでした。木簡に記された内容から推測すると、アワビは短冊条に切られ、それを干した「熨斗アワビ」の形で運ばれることが多かったようです。この熨斗アワビは、現在でもご祝儀に使われる「熨斗袋」にその名残を残しています。
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