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嶺岡山系の地層 |
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地殻変動の痕跡
・嶺岡山系の地層
嶺岡山地は、鴨川市の市街地を流れる加茂川の南側に東西に発達する山地で、嶺岡層群という新生代古第三紀(6,500万年前〜3,540万年前)の地層から構成されています。
嶺岡層群には、蛇紋岩や玄武岩、閃緑岩などといった火成岩が多く含まれていますが、泥岩も産出します。
特に、嶺岡層群下部の白滝層の泥岩は硬く層状に固結し、またオパール化が進んでいるところから珪質頁岩と呼ばれています。白滝層の頁岩は青灰色で、濃い色の特徴ある紡錘状の斑紋が入ります。この白滝層の珪質頁岩は剥片石器の好適な材料であり、後期旧石器時代に使用された千葉県を代表する石器石材です。
これ以外に八丁層の珪質頁岩層中のノジュール(団塊)も石器石材によく使用されています。
これらの石材は鋸南町奥山や鴨川市白滝、鴨川市八岡海岸などで採集できますが、大崩層にも多量に包含されています。
<引用>「発掘された日本列島2005 新発見考古速報展 地域展示解説 氷河時代の旅」千葉県立中央博物館 平成17年6月30日発行
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