海洋文化街道

夏は、涼しい博物館や美術館巡りがおすすめ

南房総の夏は、照りつける陽射しがまぶしい季節。海でのレジャーに適した季節であるとともに、じっくりと博物館や美術館を巡るのに最適な季節である。なぜなら、館内に一歩、足を踏み入れれば、そこには清涼な空気と海洋文化が満ちあふれ、新しい発見と驚き、そして感動をもたらしてくれるからである。

 

海と深くかかわり、そこに生活の糧を求めた人々は、漁業で使う道具にも使いやすさと美しさを求め、豊漁を祝い、感謝の気持ちを捧げた。そして、海辺の風景は人々の感性を刺激し、絵画や美しい風景写真を生み出してきた。

 

博物館や美術館を巡った後、潮洗う海に母なる優しさを感じ、そこに生きる動物たちに対して、不思議に親近感がわくのを感じる自分がいた。きっと、海洋文化を共有する仲間だからに違いない。

時間をかけて鑑賞したいスポットばかり
菱川師宣記念館
「見返り美人」で有名な浮世絵師・菱川師宣は鋸南町保田出身。江戸で名をはせた師宣が、常に誇りとし、愛し続けた故郷房州の海辺。菱川師宣記念館では、その業績・作品を紹介しています。
●開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)月曜休館(祝日の場合火曜)
 

千葉県立安房博物館
「房総の海と生活」をテーマに海洋民俗資料や安房地方の文化財を中心とした展示を行っています。国の重要有形民俗文化財である漁具や漁船、大漁の時に網元や船主から配られた「万祝」、海上での安全と大漁を祈願、あるいは感謝して奉納された「大漁絵馬」など、多数の展示から房総や黒潮文化による交流の歴史などが学べます。
●開館時間/9:00~16:30 月曜(祝日の場合翌日)・年末年始休館

館山市立博物館(本館)
館山市街の南側丘陵に位置する城山公園の中腹に建つ館山市立博物館は、歴史展示室・民俗展示室・子供展示室を備え、房総の戦国武将里見氏及び館山市の歴史と民俗資料が展示されています。また、日曜、祭日には甲冑の着用体験も行っています。
●開館時間/9:00~17:00(入館は16:45まで)月曜(祝日の場合翌日)・年末年始休館
●館山市館山351-2城山公園内 TEL.0470-23-5212

 

白浜海洋美術館
海洋民族であることを誇りとするにふさわしい美術的に優れた海洋資料が集められた美術館。大漁時に着る半纏「万祝」のコレクションや和船につけた「船首飾り」、捕鯨絵巻や西国大名御船印など、海にまつわる美術工芸品を常時100点ほど展示しています。
●開館時間/9:00~17:00(木曜休館)
●南房総市白浜町白浜628-1 TEL.0470-38-4551

海岸美術館
1991年、写真家浅井慎平氏が、四季折々の季節の豊かさに魅かれ選んだ千倉町に創りあげた美術館です。館内に
は、氏が世界各国で出会った風景、そして時間を切り取った作品50余点を自然との一体化を楽しめる空間にて常設展示しています。
●開館時間/10:00~17:00(入館は16:30まで)
●南房総市千倉町川戸550 TEL.0470-44-2611

 

鴨川市郷土資料館・文化財センター
鴨川の昔の生活などがしのばれる郷土資料や文化遺産を収蔵・展示。他にも郷土出身の大蔵大臣、水田三喜男氏の収集美術品コーナー、歌人・古泉千樫、欄間彫刻師・波の伊八の特別展示などがあります。また、文化財センターには市内の遺跡から出土した考古資料を展示しています。
●開館時間/9:00~17:15(月曜休館(祝日の場合翌日)・祝日の翌日・年末年始)
●鴨川市横渚1401-6 TEL.04-7093-3800

鴨川シーワールド
豪快なシャチをはじめ、海の仲間たちが繰り広げるパフォーマンスは必見。美しい海の中を疑似体験できる「トロピカルアイランド」や、水の一生をテーマに生き物の生態系を展示する
「エコ・アクアローム」、動物たちの食事風景が見られる「ロッキーワールド」など、動物とのふれあいを通じて楽しく学べます。
●鴨川市東町1464-18 TEL.04-7093-4803

   

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