グルメスポット

南房総おしゃれスポットめぐり。カフェ・ホテル・雑貨店で非日常感に浸る

南房総には美術館さながらのおしゃれスポットが存在します。都会の喧騒から離れた、豊かな自然とアートが調和する空間で非日常に浸ってみては。

目次

フリーランスのクリエイターたちと南房総のおしゃれスポットめぐり

南房総のおしゃれスポットめぐりに出発!

今回はフリーランスの2人が南房総のおしゃれスポットをめぐります。

(左)せら:デザイン・広告運用
LP制作から広告運用まで幅広く手がける

(右)ひので・動画編集
インフルエンサーのYouTubeも手がける人気動画編集者

とと・カフェ

2024年11月にオープンしたばかりのとと・カフェ

道の駅ちくら潮風王国内にある「とと・カフェ」は、海を感じながらくつろげるカフェ。目の前に外房の海と空が広がります。

名前にある「とと」は、子どもが魚を呼ぶときに用いる言葉。潮風王国のロゴマークにも魚のマークが入っていることから名付けられました。

道の駅ちくら潮風王国内には鮮魚店や飲食店が充実
写真映えもばっちりの潮風フロート。中にはつぶつぶの南房総産レモンのペーストが

ここで提供しているメニューは南房総産の食材を使ったものばかり。夏にぴったりの潮風フロートとレモンスカッシュには、南房総産のレモンのシロップやペーストなどが入っています。

上に乗っているソフトクリームは、南房総市の三芳地区の牛乳を使用。濃ーい味はそのままでも満足感がありますが、塩をひとつまみかけると「味変」して、さっぱりした甘さに変身するので、試す価値あり。

フロートの中にはレモンのつぶつぶペースト
房州 千倉の塩

塩は近くで生産されている「房州 千倉の塩」。昔ながらの薪炊き製法で、天然の海水だけで作られています。しょっぱすぎない少し甘みのある味で、お土産としても大人気です。

クラムチャウダー

クラムチャウダーにも、三芳地区の牛乳と「房州 千倉の塩」が使われています。優しい味にほっこり。

(左)枇杷カレーデニッシュ
(右)シナモンロール

お食事のおすすめの枇杷カレーデニッシュには、道の駅とみうら枇杷倶楽部の大人気メニュー、南房総産枇杷ピューレ入りの「枇杷カレー」を使用しています。シナモンロールも甘すぎずに食べやすい。

海を前にした食事は格別

お客様は観光客が多いですが、平日は地元民の憩いの場にもなっているご様子。確かに近所にこんな素敵なカフェがあったら、毎日来たくなります。

外には本物の漁船として使われていた第一千倉丸

道の駅ちくら潮風王国
〒295-0025 千葉県南房総市千倉町千田1051
0470-43-1811
https://shiokaze-oukoku.jp/

ちくらつなぐホテル

「ちくらつなぐホテル」は、元々小学校の保養所だった施設を卒業生が改修して建てたホテル。ホテル名は「当時の笑顔を今につなぎたい」というコンセプトから。

施設内には宿泊施設・グランピングエリア・温泉・カフェ・アトリエ・図書館などがあり、子どもから大人まで存分に楽しめます。

洋室
和室


部屋は洋室・和室・テントの3種類。和室は保養所のときの姿のまま。卒業生が来て、懐かしむこともあるのだとか。最大12名まで泊まれて、長期休暇に家族グループの利用で人気です。その他、企業の研修や大学のゼミなどでも使われています。

ここは「みんなの図書館」。たくさんの漫画がぎっしり揃っています。入り口付近にリストがあるので、読みたい漫画がある場合はリストで探せます。一方、図書館で一期一会の漫画の出会いを楽しんでもよさそうです。

借りた漫画は、部屋やカフェ、ハンモックなど好きな場所で読むことができます。

ハンモックに揺られてみる?

自然光がふんだんに差し込む、開放感あふれる「せいざんカフェ」。ランチとディナーは、宿泊者以外も利用できます(ディナーは3日前までに要予約)。ここで提供されるのは、「里見伏姫牛のビーフカレー」や「房州海老のトマトスパゲッティ」など房総の食材を使ったメニュー。

キューバサンド

カフェの大人気メニューは、「キューバサンド」。地産のラム酒「BOSO Rhum」を使用し、ほど良い甘い香りを楽しめます。

ランチで提供されるサラダには、玉ねぎは無農薬の「里山ファーム8」、トマトは「たんぽぽファーム」など、地産の野菜を使用しています。「館山産猪肉使用ハーフポンドハンバーグ」は、ジビエ特有のクセもなく食べやすいお味。デミグラスソースはイタリア産のマルサラワイン・バター・生クリームでまろやかな風味仕立て。

館山産猪肉使用ハーフポンドハンバーグ
BOSO Rhum

キューバサンドでも使われている「BOSO Rhum」は、世界最高峰コンテストで2年連続で金賞を受賞したラム酒。サトウキビの無農薬栽培から製造まですべて南房総で行なっています。つなぐホテルでも購入可能です。

「ウィークエンドシトロン」は、千倉オレンジセンターさんのレモンがたっぷり入ったパウンドケーキ。レモンのピールも使用しており、爽やかな酸味が広がり大人でも飽きずに食べられます。賞味期限約20日間程度。

「ウィークエンドシトロン」はちくらつなぐホテル内でシェフパティシエが手作り
アトリエ

カフェの2階にあるアトリエ。ボードゲームをしたり、仕事をしたり、海をぼーっとながめたり、使い道はたくさん。

バーベキューができるエリアもあり、宿泊者以外も利用可能です。敷地内の「ちくらつなぐ農園」では季節の野菜を収穫できます。獲れたての野菜をバーベキューで焼いて食べて、都心では味わうことができない自然体験はいかが。

バーベキュー施設や温泉は宿泊しなくても利用可能なので、気軽に立ち寄ってみて。

ちくらつなぐホテル
〒295-0011 千葉県南房総市千倉町北朝夷2967
0470-29-7370
https://chikura.tsunaguhotel.jp/

Sand CAFE(サンドカフェ)

千倉地区の海沿いにある「Sand CAFE(サンドカフェ)」。店内にはゆっくりとした「ちくら時間」が漂います。

開店から約32年、千倉の人々の憩いの場でもある

カフェのテーマは「海とコーヒーのある時間」。20世紀アメリカを代表する小説家ヘミングウェイの小説『老人と海』の世界観と千倉の海のイメージを重ね合わせています。店内には小説に出てくるカジキマグロのオブジェやヘミングウェイの写真。ところどころにオーナーの趣味であるサーフィン、ヨット、ビーチのモチーフも。

オーナーの込山さんは千倉出身。「この海岸通りにフラッと立ち寄れるカフェがあればいいな」と考え、縁があり今から約30年前に「Sand CAFE」をオープンしました。

定番メニューは、千倉の名物になっている「さざえカレー」。裏ごししたサザエの肝も入って、海の風味を感じられます。

クリームあんみつ
パインジュース・梅ジュース


「クリームあんみつ」は、千倉産の天草を用いた寒天、南房総特産のびわ、バナナ、キウイ、プラム、パインなどが入り、目もお腹も満たされる一品。果物は仕入れ状況により変わるそう。

カフェの隣には雑貨屋「Deck Shoes」。海をテーマにした衣料や雑貨、作家による一点ものの作品などが並びます。カフェでお茶した後にふらっと寄ってみては。

Sand CAFE(サンドカフェ)
〒295-0004 千葉県南房総市千倉町瀬戸2908-1
0470-44-5255
https://www.sandcafe.jp/sandcafe/

タスカケ

「タスカケ」は「アートを身近に!」をテーマに、どこかユーモラスで、「ふふふ」と微笑んでしまうようなアートな作品や雑貨の販売、カフェ、ギャラリー、イベントを行なっています。店名の由来は、作家さんの世界観(作品)や、さまざまな素材などを「足して、掛ける」ことで、オリジナルの世界観を持つ作品を生み出していることから。

店内の壁は、紙舗直 坂本直昭さんの染描紙を一枚一枚貼りました。椅子はBC工房さんとのコラボ。ガラスから見える南房総の里山とアートが調和した空間に思わずうっとり。

オーナーは約20年前から何度も南房総に足を運び、このロケーションにピンと来て、約3年前に「タスカケ」をオープンしました。

作品は大正から昭和初期の帯や古道具、建具などを組み合わせてつくられています。「アートを身近に!」というコンセプトの通り、生活に馴染みそうなデザインやサイズ感のものばかり。

アートに触れて

「タスカケ」は会員制で、500円(初回入店時1グループ1枚)。ここに通い始めて、アートに興味を持ち始めた人もいるのだとか。

喫茶も楽しんでいただけます。おすすめは、館山の須藤牧場の牛乳を用いた期間限定の「コクとうまミリン生シェイク」800円〜。黒糖とみりんが甘過ぎない大人のスイーツを演出しています。ほど良い甘さのなつめ&ナッツのトッピングがおすすめ。
※「コクとうまミリン生シェイク」は2025年10月末までの販売です。

店内には金魚が泳ぐ
運が良ければハートに出会えるかも

フリーマーケットや音楽ライブなど、さまざまなイベントも開催しています。「今後もアートギャラリーらしくなく、いろいろな作家さんや企業とコラボしていきたいです」とスタッフさん。

タスカケ
〒299-2213千葉県南房総市吉沢402-2
080-2049-0472
https://tasukake.online/

他にもある南房総のおしゃれスポット

取材で足を運んだところ以外にも、まだまだ南房総にはおしゃれスポットはあります。

ストロベリーポット

ストロベリーポットは海女さんが営む、海の見えるカフェ。オーナーは千倉で素潜りでアワビ漁をしています。

クリームあんみつ
ところてん

定番メニューの「クリームみつまめ」と「ところてん」は、漁でアワビと一緒に採取した天草を煮出して作っています。自然のおいしさをそのまま活かした一品です。

食器は、ビンテージ食器として大人気のファイヤーキングのもの。

見た目も手触りもいいファイヤーキングの食器

ストロベリーポット
〒295-0022 千葉県南房総市千倉町忽戸549-1
0470-44-5552
http://www.strawberrypot.com/

SHIP(SHIBUYA IWAI PARK)

SHIP(SHIBUYA IWAI PARK)は旧・渋谷区富山臨海学園を再活用したローカル複合施設です。地元の方にも、観光で訪れた方にも楽しんでいただけるような開かれた「公園のような場所」を目指しています。わんちゃんの散歩や、仕事の隙間時間などでふらっと訪れることもできます。

コーヒースタンド
バナナジュース

コーヒースタンドではハンドドリップで淹れたコーヒーや、近藤牧場さんのミルクをたっぷり使用したバナナジュース、土日限定のクレープが人気です。

BBQやピザ窯を使ったピザ焼体験、キャンプなどのアウトドアを楽しんでいただけます。

ピザ焼体験

お客様からは、「気が良い場所だね」「今後が楽しみ」「来るたびに進化していて面白い」「いろんなイベントに挑戦しているね」といった将来を楽しみにした趣旨の声を多くいただくのだとか。

グラウンドや体育館、ラウンジスペース、教室など、施設内にはさまざまなエリアがあるので、持ち込みのイベントもできます。

SHIP(SHIBUYA IWAI PARK)
〒299-2216 千葉県南房総市久枝784
0470-29-3303
https://shibuya-iwai-park.com/

まとめ

南房総のおしゃれスポットは、気取らず自然体で楽しめるところばかり。週末に自然と融合したおしゃれスポットで、ぷち贅沢時間を過ごしてみて。

アートを身近に

ライター紹介

ライター
吉田櫻子
フリーランスのライター・ディレクター。アパレル店店長と副業ライターを経て、独立。大手人材会社の社員紹介ページやSDGs系のメディアなど幅広く手がける。