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房州低名山(ぼうしゅうひくめいざん)

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津森山ルート

国境見積もる信仰の山

2012年12月25日
◎津森山(つもりやま)(鋸南町・鴨川市・富津市) ○ランク★★

 鋸南町の奥部、大崩地区。人骨山とともに、比較的近い位置にそびえる2峰だが、独立している。
 大崩の集落の中心部にある大崩公民館に車を置く。
 道は舗装してあり、車でこの先も進めるが、ここから歩くのがもっともいい。公民館前のバス回転所から、ピラミッド状の山が見える。伊予ヶ岳だ。この位置から見ると、美しいピラミッドになる。
 町道の峠地点に小さな古びた地蔵がある。これに道中の安全を祈願。だらだらの舗装道を行くと、右に元牛舎がある。今は使っていないから、すぐにそれと分かる。ここを左に折れると、上り坂だ。途中、石碑のある変則十字路を右へ折れ、上を目指す。左手に緑色のトタン屋根の農家を見て、急登のコンクリ道を上る。右にプレハブの廃屋があり、ここで道はY字状に二股に分かれる。左を進むが、やがて二股は合流する。落ち葉の中に轍の残る道だ。
 やがて視界が開けると、そこにはナバナ畑があった。害獣の食害でもあるのだろう。周囲をぐるりとネットで覆ってある。このナバナ畑付近からの南側景色はなかなかである。正面に伊予ケ岳の背面、その右に富山のなだらかな山容が連なる。
 そのまま上ると、正面に酪農家がある。庭先を歩く形になるが、ここは赤道という。母屋を過ぎたあたりで、左に「津守山336メートル」の看板がかかる。ここを斜め上に上がれば、山頂である。
 きれいに草が刈られた道を進むと、またも視界が開ける。今度は御殿山から鷹取山、宝篋(ほうきょう)山、大日山の4峰の連なりが広がる。一番左のおっぱいのような豊胸が御殿山、その次の次のペチャパイが宝篋山だ。豊胸が御殿で、豊頬でない方が宝篋。禅問答のようである。三浦半島もよく見え、俯瞰で城ケ島が見える。内房の海岸線沿いからだと、平坦な島にしか見えないが、俯瞰だとまた趣きが違う。
頂上への最後のアタックは急登であるが、距離的には短い。山頂(336メートル)には3つの石碑があって、左から御獄大神、木花開金比羅神社。中央の木花開耶姫命は、身の潔白を証明するため、火の中で3人の子どもを生んだという。いずれも山岳信仰に関連する石碑である。この3石碑に頭を垂れる。
 頂上まで、車を降りてから1時間15分。山頂の北側からは鹿野山、富津火力の煙突、東京湾観音も見える。杉が植栽されていてパノラマとはいかないが、一部伐採されていて、北側への眺めはいい。鴨川の海まで見え、鴨川グランドタワーが屹立しているのが分かる。
 小休止して下山。階段状に整備された道を下る。
 登山口の酪農家を右にみて、そのまま左へコンクリ道を下る。この道が鋸南町と鴨川市の市町境になっていて、左に折れると法明の集落。鋸南町水道の受水槽があり、その先に切割があるので、ここを西に下る。切割は地元の人が手彫りで開いた道。その後、機械で広げられたが、山肌には力強さが感じられる。
 ここから先は人骨山へのアタックになる。
 ちなみに津森山は富津、鴨川、鋸南の3市町の境界に位置する。安房・上総の国境でもある。その昔、国境を決めるとき、見積もりをした。それで「つもり山」という。現地の標識は「津守山」だが、国土地理院は「津森山」を採用している。
(2005年2月5日登山)
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