流通(りゅうつう)の歴史
富浦では1751年頃から1784年頃にかけて、仕事としてのビワ栽培(さいばい)が始まったとされています。つまり約250年も前からビワづくりが始まっていたことになります。

その頃は、魚を運ぶ押送船(おしょくりせん)や渡海船(とうけせん)が使われていました。海路(かいろ)で10時間以上かかって江戸まで運ばれたそうです。
これが押送船(おしょくりせん)です。
写真は富浦小学校にある模型です。
これは、昭和初期(しょうわしょき)までビワを運ぶために使われたタルと大工箱(だいくばこ)です。
大正9年から木箱が登場(とうじょう)しました。木箱により、出荷が便利になりました。
木箱に代わってイチゴパックのような「グラスボックス」が使われるようになりました。

しかし、ビワとビワがくっついているので、運んでいるうちに傷がつくという問題(もんだい)は残っていました。
現在では、ビワを傷つけないように、中には穴(あな)の空いたクッションが入っています。

このようにして、富浦町ではビワをいれる容器(ようき)に工夫をして、流通(りゅうつう)を便利(べんり)にしてきました。現在では、トラックで各地に出荷しています。

参考資料・出展
 富浦のびわ 富浦町長 遠藤 一郎発行