ビワの一年>花もぎ
いつ行うの?
露地(ろじ)ビワ 10月中ごろ〜11月25日くらいまで
ハウスビワ 10月〜11月
これは何? いらないビワの花を取りのぞき、必要な花だけ残しておく作業です。しかし、花が咲く前に行う必要があります。
なぜ行うの? ビワの木には花がいっぱいなり、そのままにしておくと、たくさんのビワの実がなります。しかし、ひとつひとつのビワには十分なえいようが行きとどかないので、おいしいビワにはなりません。また、たくさんのビワの実がなると、ビワの木の元気がなくなってしまい、次の年の収穫(しゅうかく)が悪くなります。毎年、おいしいビワを収穫(しゅうかく)するためには、あらかじめいらない花を取りのぞき、必要な花だけ残しておくのです。
  1. 花もぎとは、必要のない花のつぼみをあらかじめ取りのぞく作業です。具体的(ぐたいてき)には「てきらい」と「てきぼう」の2つがあります。
  2. 「てきらい」とは何でしょうか?
  3. 花のつぼみがたくさんできます。これをそのままにしておくと、ビワの花がたくさん咲きます。
  4. 一方、必要のない花のつぼみを切ると、花は少なくなります。
  5. たくさんの花をそのままにしておくと、ビワはたくさんなりますが、全部小さくてあまりおいしくありません。
  6. 「てきらい」をして花の数を少なくした方は、小さな実がなった時に「てきか」を行って、実の数を減らしてしまいます。
  7. そうすることによって、ビワの数は少ないですが、栄養(えいよう)をたっぷりと吸収(きゅうしゅう)した大きくておいしいビワができるのです。
  8. 「てきぼう」とは何でしょうか?
  9. これは、必要のない房をまるごと切ってしまうことです。ほかの房に栄養(えいよう)が届(とど)くようにするために行います。

参考資料・出展
 びわ 房州ビワを中心とした栽培法  中井 滋郎著 株式会社とみうら発行