ビワの原産地(げんさんち)

 学名(がくめい)にJaponicaとあるため日本が原産地(げんさんち)のようにも思えますが、中国の揚子江上流部(ようすこうじょうりゅうぶ)の大渡河周辺(だいとかしゅうへん)を原産地とするのが定説(ていせつ)のようです。
 中国のビワ研究者は、揚子江上流に普通ビワをはじめとして、いろいろなビワ属(ぞく)の野生種(やせいしゅ)が存在していることから、揚子江を下りながら進化して行き、さらに海流(かいりゅう)に乗って日本に流れ着き、自生(じせい)したのではないかと推測(すいそく)しています。日本海沿岸(にほんかいえんがん)に自生地(じせいち)が多いことでも裏付(うらづ)けられると言います。

参考資料・出展
 びわ 房州ビワを中心とした栽培法  中井 滋郎著 株式会社とみうら発行
 富浦のびわ             富浦町長 遠藤 一郎発行