第7回 里村の「ファミギャラ」
山鹿さんの母文子さんが布切れを使いフクロウの貼り絵をはじめたのは70才になってから。それまでは女性は家事に専念すべし、というシキタリの家で苦労をかさねた。70才から亡くなる85才は、彼女にとって少女時代の再来、まさに老年デビュー。フクロウの布絵だけでも7000点を超えた。着物の切れ地は、人形作家の辻村寿三郎氏も協力。人形をつくった時の残り切れを文子さんのところにとどけてくれたという。 ギャラリーを開設して3年。公子さんの父、母、妹さんとのコラボレーション家族展、郷土史研究家・福原 山鹿公子(画号公珠)さんは、水墨で抽象画を描く。自分は“即興絵師”だという。心に浮かんだインスピレーションを筆が運んでいく。墨の強弱、速度などが精神的なものを表わす。瞬時に形が描けるようになるには、長年つちかったデッサン力が必要だ。公子さんは東京・深川に生まれ、14才から絵の道に入っている。 最近は「子供の百人一首」や「増間の昔ばなし」など、水墨のさし絵を描き、還暦を過ぎて創作意欲ますますさかん。やはり母と娘は似ているのでしょうか。
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