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2007年5月15日
 朱の伝説と物語を求めて
朱が塗られた土師器(はじき)が発掘された蛭田・臺ひるた・だい)地区。
朱が塗られた土師器(はじき)が発掘された蛭田・臺ひるた・だい)地区。

177回目のウォッチングは、古代の人々が、黄金や鉄とともに貴重な宝としていた朱(しゅ)にまつわる話を聞きながら、手取(てどり)地区を探訪しました。
4月の土曜学校では、この地域に、朱を採取するのにかかわる地名がたくさん残されているということは記しました。

朱は、硫黄と水銀が化合した赤い土(朱砂)を熱して蒸留させて採取したものです。別名を「丹(に)」とも言います。また、蒸留したときに朱と一緒に取れるのが水銀で、その時代には、いずれもとても貴重な品物でした。
それを裏付けるような里見氏の埋蔵金にかかわる歌が残されています。
「朝日さす 夕日輝く 諸(もろ)の木の下に 黄金(こがね)千ばい 朱がめ千ばい」
黄金と同じくらいの宝物だったのでしょう。・・・埋蔵金伝説も気になりますね。

また、川の名にも由来があるそうです。ある時、村人がかめを見つけ、それを川で洗い流していると、中から流れ出した朱が川を真っ赤に染めたところから、「朱水川(しゅみずがわ)」と名がつき、それがいつしか、現在の「清水川」になったということです。

宮本城跡の西側に広がる大津地区の「蛭田・臺(ひるた・だい)」という地区は、千枚田の風景が残るところでしたが、基盤整備のために平成12年に埋蔵文化財の調査が行われました。その時に、土師器(はじき)と呼ばれるかめや食器が発掘され、その土師器には朱が塗られていらそうで、朱の産地であった手取や丹生(にう)に隣接地であったからではないかといわれています。

手取地区の中ほどの小さな石の階段を登っていくと、「聖真名子(ひじりまなこ)神社」と呼ばれる神社があります。
この「真名子」と呼ぶ社名はとても珍しく、安房の神社の中にはないそうです。文字から受ける印象は、女性の名前のような印象も感じられますが、実は、その昔、この手取や丹生地区で朱(丹)と水銀を採取しながら全国を廻っていた一族・丹生氏の首長の名前だそうです。首長は「マナコ長者」と呼ばれ、とても大金持ちだったそうです。

この神社の木陰で、少し汗ばんだ体を一休み。五月晴れの眩しい光の中を散策した参加者は、さわやかな風を受けながら、朱の物語に想いを寄せました。



 関連ホームページ > 富浦エコミューゼ研究会
 

 【投稿者 富浦エコミューゼ研究会】
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