平成26年度に大規模改修を終えた丸山体育館の合宿利用は工事前より2,343人増加した

　南房総市教育委員会では、市内の社会体育施設及び学校施設をスポーツキャンプ・合宿等で利用した実績をまとめた。その結果、平成２７年度は３９，４３１人、前年度比７％アップ、東日本大震災前の平成２２年度と比較して７，３９０人、２３％増加した。
　
　平成２５年に「スポーツのまちづくり基本計画」を策定し、スポーツを通じて市民の健康づくりや地域コミュニティの醸成を図るとともに、スポーツ合宿・大会等の誘致により宿泊産業の活性化を実現するため、スポーツによる交流人口の拡大に向けた取り組みを行っている。
　
　閉校となった学校の体育館やグラウンドをはじめ、既存の社会体育施設を有効活用するため、地元宿泊者への夜間開放や学校開放などを積極的に進めたほか、スポーツ合宿誘致部会を立ち上げ、観光協会と共に首都圏の旅行会社や大学を対象とした営業活動、施設の空き状況をインターネットで照会できる仕組みの構築、新たなスポーツ大会の誘致活動などにより、スポーツを通じた交流人口の増加に取り組んできた。
　
　また、施設の大規模改修や修繕を計画的に実施し、平成26年度には丸山体育館、平成27年度には富浦体育館の大規模改修工事を終え、合宿拠点の基盤整備を行った。
　
　東日本大震災前の平成22年度実績と比較して、スポーツ合宿利用が増加した主なスポーツ施設は、平成26年度に大規模改修を終えた丸山体育館が工事前と比較して２，３４３人増加（２２７％アップ）したほか、富山ふれあいスポーツセンターが３，４４８人（２４％アップ）、その他学校施設も全体で２，７６７人増加（６５％アップ）した。