絶景街道

寄り道しながら、のんびり走る。

花海街道は、国土交通省により選定された日本風景街道のひとつだという。日本風景街道とは、地域が協力して道路やその沿道、周辺地域の景観、自然、歴史、文化等を守り、魅力あるものとして伝えてゆくことだと知った。

 

風光明媚な南房総をぐるっと一周とりまくように伸びる花海街道は、日本風景街道に認定されただけあって絶景ポイントも多く、ドライブ好きの私をきっと満足させてくれるに違いない。

 

大山千枚田
東京に一番近い棚田の里で、山間に375枚の水田を眺めることができます。農業従事者の高齢化や後継者不足などで、一時は荒廃が進んだ時期もありましたが、保存会の方々の情熱と棚田オーナーの協力によって見事に蘇りました。
●棚田倶楽部/鴨川市平塚540 TEL.04-7099-9050

寄り道スポット
鋸山
良質石材の産地として、江戸時代から盛んに石を切り出したため、露出した岩肌がギザギザで、鋸の刃に似ていることから名付けられました。山頂の「地獄のぞき(富津市)」と呼ばれる展望台や日本一の大仏があります。
  佐久間ダム
房総の自然環境を満喫できる公園施設が整備されたいこいのスポット。散策路には染井吉野、河津桜など約1,500本の桜が植えられ桜の名所として有名。周辺では秋~冬に紅葉や水仙の情景も楽しめます。
大房岬
大房岬自然公園となっており、ビジターセンターや展望台、運動公園などの設備も充実。自然体験の場として、季節の花々の観察やバードウォッチング、磯遊び、キャンプ、散策などが楽しめます。
●大房岬ビジターセンター TEL.0470-33-4551
  崖の観音
正式名称は大福寺。船形山の断崖に、はりつくようにして観音堂が造られたことから「崖の観音」と呼ばれて親しまれています。東京湾100選にも選ばれており、館山湾が一望できる美景も見どころのひとつです。
●大福寺/館山市船形835 TEL.0470-27-2247
鏡ヶ浦
鏡のように波が静かなことから、「鏡ケ浦」と呼ばれる館山湾。それを包み込む海岸線が北条海岸です。北条海岸は、この鏡ケ浦をはさんで秀峰富士を望むことから、「関東の富士見 百景」にも選ばれています。
  沖ノ島
館山湾の南にある周囲1kmの無人島で、島全体が自然の公園となっています。砂浜で陸とつながり、歩いて渡れます。付近の海には北限といわれるサンゴが生息し、ビーチコーミング(貝殻ひろい)やスノーケリングにも最高のスポットです。
平砂浦海岸
約5kmの砂浜が弓なりに続く平坦な海岸で、安心して散策が楽しめます。砂浜には、5月から6月にかけて淡紅色のハマヒルガオの花が咲き、海岸が一面の花園になります。眼前に迫る大島や伊豆諸島・富士山の眺めは絶景。また、サーフポイントも多く、多くのサーファーで賑わいます。
  野島埼灯台
房総半島最南端にそそり立つ白亜の灯台です。灯台の周りにある野島埼公園の遊歩道では、太平洋の荒波が岩に砕け散る豪快な光景が楽しめます。付近には、房総半島最南端の碑、若い海女の像もあります。
仁右衛門島
漁師まち太海の海にぽっかり浮かぶ個人所有の島。石橋山の戦いに敗れて安房へ逃れた源頼朝を島の隠れ穴にかくまって助けたので、この島を与えられたという伝説があります。二丁櫓の手こぎ船で島に渡れば、一年中様々な花が楽しめます。
●鴨川市太海浜445 TEL.04-7092-3456
  魚見塚展望台
かつて漁師たちが沖合いにくる魚の群れを見張っていたことからその名がつきました。頂上には鴨川出身の彫刻家・長谷川昂氏作の女神像「暁風」があり、前原海岸や鴨川松島、太平洋の大海原を一望できます。
大弁天・小弁天
鯛の浦にぽっかりと浮かぶ奇勝「大弁天・小弁天」は小湊観光のシンボル的な存在。日蓮聖人誕生の際、海辺一帯に鯛が群れ集まり、蓮華の花が咲き誇ったと伝えられる「蓮華ヶ渕」はまさにこの辺りだとされています。
   
みずみずしいもぎたてフルーツもお忘れなく

青い海と空、極彩色の花々・・・。
そんなきらびやかなイメージが強い南房総ですが、じっくりと滞在して大自然が持つ夜の美しさに触れてみてはいかがですか。
神秘的なウミホタルの発光観賞体験や初夏のホタル観賞、波穏やかな満月の日に海面に映し出される月光の帯、房総最南端の岬から拝む朝日&夕日・・・
忘れられない感動の瞬間にもしかしたら出会えるかも知れません。