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富浦エコミューゼ研究会

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紙芝居で地域の魅力を掘り起こし伝えていきます

277ウォッチング民話の舞台「勝善寺の飛び石」

2015年9月15日
9月のウォッチングは、富山地区に残る民話「勝善寺の飛び石」の舞台・勝善寺を訪れました。
道の駅富楽里とみやまから平久里方面に1km程行くと右に入る細い道があり、その先が勝善寺です。手前には木々に囲まれ手前には小さな川が流れます。
勝善寺には平成26年1月に訪れました。その際に住職さんから「飛び石」のお話を聞き、今回はその民話を紙芝居にして、本堂をお借りして上演させていただきました。ガイドが語る紙芝居はこんなお話しです。
「村人たちから『生き仏様』と尊敬されていたお坊さんのお寺が焼けてしまいました。村人たちはお金を出し合い、みんなで山のふもとの台地に新しいお寺を建立しました。盛大な落成のお祝いが行われようとしていましたが、空に黒雲が広がり、雷が鳴り出したかと思ったその時、岩のような石が空から落ちてきました。お坊さんは静かにお経を唱え鎮めました。村人たちの話では前のお寺の周りにあった石がお坊さんとの別れを惜しみ飛んできたと言われています。現在の勝善寺の裏庭にはその石が積み上げられています。」
現地で聞く紙芝居は、一層深く感じることができます。
勝善寺の魅力はまだまだ沢山あります。この日は、住職さんからもお話しをいただきました。お寺の向拝には初代・後藤義光の彫刻が、本堂の格天井には房州が生んだ江戸の絵師・川名楽山らが描いた雲龍図が、そして、菱川師宣の妹が嫁いだ勝善寺には、師宣の没年が記された過去帳が残っており、千葉県の指定有形文化財となっています。
お寺の周辺は、春には桜、夏には百日紅、秋には銀杏や紅葉、冬は雪と、四季の移ろいを感じることもできます。ぜひ一度参拝してみてください。
勝善寺を後にした参加者は、秋の岩井路を歩き、勝山藩酒井家ゆかりのお寺で山門と駕籠置台が南房総市の指定文化財となっていて、初代波の伊八の彫刻の残る福聚院を訪れました。ここでは、お寺の世話役で、富山地域づくり協議会・ふらっとのメンバー、川名様に丁寧なご説明をいただきました。
秋の始まり、地域の魅力にたっぷりと触れたウォッチングでした。

次回のウォッチングは、10月10日(土)
8時50分までに、とみうら元気倶楽部にお集まりください。
旧国鉄南無谷トンネルを探索します。