季粋の宿 紋屋
 
季粋の宿 紋屋

女将のこだわり・心遣いが感じられる、モダンな和風宿。

2014年12月14日 宿屋の女将のメルマガ 第348号

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     ■       「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」
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■  ■ ■■■■ ■  1999年 日本初・旅館の女将によるメルマガ配信
  ■   ■     開始。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族
 ■  ■■■■■   とのかかわり等など。
■ ■ ■   ■   きもちはいつまでも新米であり続けたいと願う、
  ■ ■■■■■   宿の女将のメルマガです。
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  ■ ■■■■■   http://www.monya.co.jp 2014.12.15発行 第348号
                           
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◆ 今年を振り返って ◆


今年の漢字一文字が発表されました。「税」だそうです。

消費税があがると家計は苦しくなります。企業も同じ。

でも、それが着実に福祉につながると確信出来ればまだ、

将来が明るいのにと思います。


みなさまにとってはどんな一年でしたか。

紋屋にとっては12年ぶりの台風被害にあって、大変な年になりました。

スタッフが怪我や病気に次々になり、

勤務状況を整えるのに苦心した年でもありました。



     またおなじみ様とのお別れも多くありました。

     お別れは、

     遠い郷里に帰ってしまわれた、お亡くなりになったなど、

     私にとってはかけがえのない大切なおなじみ様とのお別れが多く、

     これはかなり体に応えました。


     まだ、お若いのに奥様を亡くされたおなじみ様の話は

     以前にもお伝えしましたが、その他にもまだ50代なのに、

     この夏に亡くなっていたことが分かった大事な顧客様。

     11月に67歳で亡くなられたご主人様。

     最近はお見えにならなかったのですが、

     長年紋屋に多く足を運んでくださったお客様とのお別れなどなど。

     こういう年もあるのでしょうか。ちょっと重なりすぎました。



それ以外にも、長年勤めてくれた社員が一人紋屋を去りました。

仕事はとてもできる人だったので寂しいと嘆いても、

何もいいことは起きないので、わざとそう思わないようにしてきました。



10月に台風が来たのに、まだ工事が進まない。

それだけ大きな被害であったということです。

一つの工事屋さんだけでなく、保険屋さんの問題もあります。

客室だけでもそんな状態なので、寮は更に後回し。

3月までにはすべて出来上がる予定ですが、

どうも話が単純ではなさそうです。


兎にも角にも新しいお部屋が出来上がるのは楽しいことではあります。

壁紙や天井や家具など選ぶのは、とても嬉しい仕事の一つです。

もちろん責任重大ですし、一度作ってしまえば、

そのあとは仮に失敗でもずっと残ってしまいます。


常日頃から芸術的センスや感覚を磨いているつもりではありますが、

やはり予算が限られ、設計士さんのお考えもあります。

赤ちゃん連れが多いので、すぐに汚れてしまうような色もダメ。

素敵でも高価な物はダメ。それでもモノ選びは楽しく進行しました。


あとは、工事の問題。

一日も早くすべての工程が進み、こちらの白浜に移転して以来

ずっとそのままだったお部屋のリニュアルを喜んで迎えたいものです。


私個人としては、リニュアルはアロマルーム・食事処の「和布座」・

240のお部屋・個室ダイニング「月の座」につぐものですが、

240のお部屋の時は、まだまだ設計士さん任せな部分が多かったので、

今回はかなり私の趣味が反映したお部屋となっています。



今までずっと後付のトイレが窓際にあり、

トイレとお部屋との境がない、古さ満載のお部屋がなくなるのです。

旅館というよりは、民宿に近い雰囲気。

嫁に来てからずっと嫌だなと思い続けてきた部屋。


毎年何らかの苦労はありますが、

今年は自然災害以外にも、何かと精神的に厳しい年でもありました。



     どんな苦労や災難が降ってきても、

     あっけらかんと過ごせる強さとたくましさ備え、

     大きな風がふいても、冷たい風が吹き荒れても、

     突風が通りすぎても動じない精神力をつけ、

     楽しく過ごし周りに人たちを笑わせるような空気を

     いつも持ち合わせていたい。


育ってきた環境は間逆だからこそ、

そうありたいとおとなになってから願ってきました。

でも、いつも、本来の自分に戻ってしまう。

決して戻らず先へ進む。

自分の力で幸せに生きて、その幸せを周りにわけてあげられる自分でいたい。

そして、豊かでありたい。心も体も。


周りを見れば、皆家族に年寄りを抱え、

介護の問題などに振り回されています。

自分自身の健康も保持は難しい。

私も同じです。このままでは病院貧乏。

今年からは眼科と耳鼻咽喉科が通院に増えて本当に忙しいです。



     健康であることも大事です。

     どんなことに出会っても、[こんな時もあるさ]と軽く考える。

     平穏な毎日なんてありえはしない。

     だからこそ、心は常に健康であらねばならぬ。

     来年こそは、その第1歩を踏み出します。



来年は、紋屋のスタッフも含めて

新しい希望に満ち溢れた年としたいものです。

もちろんその後、楽しい新しいスタッフとの出会いもありました。

近年にはないくらい、多くの面接もし、ハローワークの方々とも

綿密な会話をすることができるようになってきました。

人との出会いは、ほんとうに大事。

これからも素敵で楽しい出会いを重ねたいです。



     本日、お子様のお名前が、七虹(ななこ)ちゃんという

     かわいいお名前のお子様がいらっしゃいます。

     虹色は7色、そして虹そのものも7つなんだなと

     その空を思い浮かべて素敵だな、楽しいなと

     少しうきうきした気持ちになりました。



楽しいとか幸せかなどは、自分で決めるものなので、

お子様のお名前だけで楽しくなれるそんな自分に、

来年は更になりたいと思います。


そして、お客さまにもご宿泊や滞在を楽しみ、

ずっと印象に残り続けられる宿でありたい。

楽しい職場でもありたい。それを誘導できる自分でありたい。



     今年、良かった人も良くなかった人も、来年は良い一年を。

     今年も皆様ありがとうございました。本当に深く感謝。




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 著  者:高尾葉子  okami@monya.co.jp
   発 行 者:高尾憲資  aruji@monya.co.jp
   発 行 所:季粋の宿 紋 屋  otazune@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆


今秋、新潟へ研修旅行に出かけた時のこと。行きは二階建ての新幹線だった。

「二階建ての方が眺めが良いよね♪〜」と嬉しそうな家内だったが、

ふと気が付くと、

            しっかり寝ている!

二階席にした意味ねぇ〜〜〜

                           (by aruji)