季粋の宿 紋屋
 
季粋の宿 紋屋

女将のこだわり・心遣いが感じられる、モダンな和風宿。

2014年3月24日 宿屋の女将のメルマガ 第338号

クリックで写真拡大
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
     ■
     ■       「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」
■■■■■■■■■■  
■  ■ ■■■■ ■  1999年 日本初・旅館の女将によるメルマガ配信
  ■   ■     開始。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族
 ■  ■■■■■   とのかかわり等など。
■ ■ ■   ■   きもちはいつまでも新米であり続けたいと願う、
  ■ ■■■■■   宿の女将のメルマガです。
  ■ ■   ■   
  ■ ■■■■■   http://www.monya.co.jp 2014.3.25発行 第338号
                           
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆ 好きな言葉 ◆


以前、あるおなじみ様に

「おかみさんの好きな言葉を筆で書いてほしい。」と、頼まれました。


     私が好きな言葉。

     私はどんな言葉が好きなんでしょう?

     一つの言葉に絞る。

     結構難しい作業でした。


悩んだ挙句結局、「感謝」という言葉をその時は選びました。




以前に読んだ小さな本で、あなたを幸せにする魔法の言葉という本があって、

嫌なところへ出かけなくてはならない時は、心のなかで

「感謝します。」を3回唱えていくといい、と書いてありました。

そして、本当に救われたら、「ありがとうございます」というもの。

毎朝、自分は「ついてる」と呪文をかける。

そうすると、なぜかいつも良いことが自分の周りに増えていくのだそうです。



私は、「ついてる」については、あまりうまく行かなかったのですが、

「感謝します」については、いつも良い時も悪い時も使わせて頂いています。



そして、感謝は常に毎日、いつも忘れずにいることが大事だとも思うのです。

人間は、お願いだけしてなぜか感謝は後回しです。


でも、感謝の言葉を心のなかで唱えるだけでも、

唱えないよりずっとおまじない効果があると、私は信じています。

日々、忙しい毎日の中で、一期一会のお客様との出会いがある。

どのお客様にも新鮮な気持ちで、お迎えをしたいものです。




4人に一人は60代以上の高齢者という現代社会。

お店屋さんには、つい物を言いたくなることがありますね。

高齢の方は特に、善意で教えてあげようと思うのだそうです。


それが、けっこう接客している側にとっては、おっしゃり方にもよりますが、

素直に受け取れないことも実情としてはあります。


内容によっては、

必ずしもこちらが謝らなければならない出来事ではない場合も多々あります。


     お客様の思い込みが激しかったり、

     全くの勘違いであったり、

     高額料金の宿と比べていたりと、様々です。


リーマン・ショックがおき、東日本大震災が発生し、

原発の風評被害があったりして、

なかなか思うように売上が伸ばせない中、

一生懸命宿づくりしていればいるほど、

そのお叱りの内容に納得出来ない時は、

内心憮然としてしまうこともあります。


     例えば、紋屋には人気がある貸し切りのお風呂が2つあります。

     プランにその貸し切りのお風呂がついているプランもあります。

     なので、なかなか当日になって使いたいとおっしゃられても、

     ご希望のお時間は空いていないことが多いのです。


でも、日によっては、ガラガラなこともある。

プランについていてもいらないという方もいらっしゃる。

そうしたなか、事前に予約すればいいのに、

当日いらしてから取れないと怒ったり、

確認電話でごねたりといろいろなお客様がいらっしゃいます。


お食事時間にしても、高級旅館でもない限り、

お客様一組に一人の係りが付いているわけではないので、

当然ご希望の時間が取れない事があります。


それが、「このお時間はいっぱいです」の言葉に怒ったり、

お小言をおっしゃるお客様がいらっしゃる。

同じ内容でも、全くクレームにならないお客様のほうが

圧倒的に多いのですが、そうでないお客様も必ずいらっしゃる。


     いつもいつも、私達はかしこまり、

     引き下がっているだけでは正しいとも思えません。


しかし、お客様のおっしゃる言葉の中には、

何かしら自分自身への自戒すべき点があるもの。

そう気づくことで、またその日から新しい気持ちで働ける。

100%非がなくても、勉強になる部分は必ずあると私は思うのです。

辛いことや苦しいことにも、感謝はしなくちゃと。



毎回「申し訳ありません」と謝っていると、

気分的にしょげてくるというか、気持ちが下向きになります。

なので、お教えいただいてありがとうございますと思うようにしよう。


     嫌なお小言にも感謝をしよう。

     気が付かないうちにどこかしら、

     自分自身がおごっている部分はあるかもしれないのです。



明日も頑張ろうねと、自分に言い聞かせ前を向きたいものですね。



---------------------------------------------------------------------


■このメルマガを書いている おかみ・高尾葉子に、

 応援メッセージをいただけると、とても本人の励みになります。

 下記アドレスより直接届きますので、宜しければお願い致します(aruji)

           okami@monya.co.jp


■メルマガにも書かれているように、facebook も始めました。

 もし宜しければ、「高尾葉子」で検索して友達申請してあげてください。



 ─[NEWS]────────────────────────────
|      ◆ メルマガ「南房総かわら版」配信中! ◆     |
|                                |
|    南┃房┃総┃   *宿屋や旅行社の賢い利用法など、   |
|    ━┛━┛━┛    お得な旅行情報のご提供       |
|   か┃わ┃ら┃版┃  *南房総の季節の歳時情報のご案内   |
|   ━┛━┛━┛━┛  ご登録は、http://www.monya.co.jp から |
 ────────────────────────────[NEWS]─


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
e-mailエッセー「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」・隔週日曜発行
 著  者:高尾葉子  okami@monya.co.jp
   発 行 者:高尾憲資  aruji@monya.co.jp
   発 行 所:季粋の宿 紋 屋  otazune@monya.co.jp
  295-0102 千葉県南房総市白浜町白浜232
   TEL 0470-38-3151 FAX 0470-38-3153 
HomePage http://www.monya.co.jp
本メールマガジンに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。
Copyright (c) 1999-2014, Monya Ryokan. All rights reserved.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


◆素顔の女将◆

     うちが原因で起こったクレームやトラブルに対しての、

     お客様に寄り添う家内の真摯な気持ちには敬服する。

     業界が長いと慣れっこになりがちだが、

     「気持ちはいつまでも新米」なんだなぁ、と。

                            (by aruji)